令和元年9月25日に開催された小千谷市議会第3回定例会では、計49件の議案が審議され、全てが承認された。
この定例会では、特に消費税増税に伴う各種手数料の改定や条例改正が大きな議題となった。議案第47号の小千谷市税条例の改正については、法人市民税の決算額が伸びている一方での税率引き下げに対する懸念が示された。内山博志議員は、消費税の税率引き上げが生活保護受給者や低所得者に大きな負担を強いたとし、この改正案には反対の立場を表明した。
また、小千谷市職員の給与に関する条例第78号も討議された。これについては、質疑や討論は行われず、全員異議なく原案通り可決される運びとなった。また、令和元年度小千谷市一般会計補正予算の承認にあたっては、認知症高齢者グループ等防災改修支援事業の補助金やものづくり未来創造チャレンジ事業に関する質問が寄せられた。議案第79号も原案通りに可決された。
さらに、本定例会では学費の公私間格差是正を目的とした意見書が発議された。佐藤栄作議員が提案したこの意見書は、将来を担う学生たちに等しく教育を受けさせるべきだとの立場を示し、私立高等学校への公的支援の充実を求めるものであった。これに対して、内山博志議員は賛成の立場から、学費負担の軽減を求める声を代弁し、教育の格差を是正する必要性を強調した。
最後に、議長からの挨拶で会議は締めくくられ、閉会中の継続調査の申し出が了承された。市長の大塚昇一君は、議会の検討結果を受けて今後の行政運営に活かしていく意向を示した。議会の健全な財政運営を継続することが期待される。