令和2年9月18日、 小千谷市議会第3回定例会が開かれ、様々な市政に対する一般質問が行われた。 その中で、特に注目されたテーマは「小千谷市児童生徒用コンピュータ整備事業」についてであった。この整備事業は、GIGAスクール構想に基づき、 2021年度から開始される予定で、全児童生徒に1人1台のコンピュータを配布する。 これは、教育現場におけるICT教育の推進を目的としている。
平澤智氏がこの件に関して質問を行った。平澤氏は、この整備事業が約30年前の小中学校でのパソコン教室整備事業以来の最大のステップアップであると述べ、保守計画、更新プログラム、使用環境、ソフトウェア整備、パソコン教室との連携、保管場所についてなど、7つの関連問題について質問を行った。
松井周之輔教育長は、平澤氏の質問に次々と回答した。保守計画については、今回のコンピュータ購入費に無償保守が1年間含まれており、2年目以降は故障発生時の対応策が設定されているとのこと。また、更新プログラムの適用に関して、授業に支障が出ないタイミングで行うことができるとも説明した。
続いて、デジタル化がもたらす社会構造の変革についても議論された。大矢弘光議員は、 特に教育と行政サービスにおける変化に焦点を当て、過去の事例と今後の課題について具体的に触れた。デジタル化が進む中で、教育の質の向上や、地域行政における新しいアプローチが求められている。
さらに、災害対応においても考慮すべき点が多く指摘された。住安康一議員からは、災害対策の充実や高齢者向けの情報収集支援について質問があり、市長や教育長は必要な施策を講じていく意向を改めて示した。また、地方創生臨時交付金の活用策についても、さらなる対策が求められる場面があった。
最後に、一般廃棄物処理に関する議論が交わされ、現状の維持コストや今後の方針について多くの意見が出された。佐藤隆一議員は、特にごみ減量化とリサイクルの重要性を強調し、その過程で行政の積極的な取り組みを期待する意見を述べた。これに対して市長は、現在の仕組みを維持しつつも新たな見直しやイノベーションの必要性を強調し、検討を重ねていく意向を示した。
今回の定例会は、教育、災害対策、環境問題といった、多岐にわたり市政の方向性を議論する重要な機会となった。