令和3年12月14日、小千谷市議会第4回定例会が開会され、市政に対する一般質問が行われた。特に、市立保育園の民営化や新図書館等の複合施設についての議論が盛り上がった。
森本 恵理子議員は、新図書館等複合施設について質問した。彼女は市民協働の重要性を指摘し、「まちと公共施設の未来をともに創造する」のコンセプトを強調しつつ、運営方式に関し最適な選択を迫った。市長の大塚昇一氏は、運営方式は直営を基本とし、一部業務を管理業務へと委託する形を考慮していると述べ、収益事業を期待しない中での運営コストの見込みについても言及した。
続いて、内山 博志議員が自殺対策について質問した。彼は、小千谷市の自殺率が依然として高く、対策の強化が求められていると訴えた。市長は、ゲートキーパー養成などの取り組みを報告し、自殺未遂者への訪問指導や精神科医療へのアクセス改善の必要性を強調した。
駒井 和彦議員は、ポストコロナの観光振興について質問し、地域の魅力を全国に発信する必要性を訴えた。市長は、観光マーケティングや着地型観光商品開発に取り組んでいる現状を説明し、地域資源の再評価が重要であるとした。市内の自然豊かな環境を活かしたイベントの開催も今後のターゲットである。
吉崎 進議員は、市立保育園の民営化に関し質問を行い、経費の削減が期待される点を指摘した。市長は、民営化に向けた動きを強化する意向を示し、地域の状況やニーズに応じた柔軟な対応が必要であると述べた。
久保田 陽一議員は、山本山高原の活用について質問した。彼は自然の魅力を引き出すため、地域との連携を強化する必要性を提案し、市長はその意義を認めた。また、原子力防災訓練についても触れ、市として具体的な行動を起こしていくことを確認した。
最後に、佐藤 栄作議員がマイナンバーカードの普及について質問し、現在の状況や今後の取り組みを尋ねた。市長は、普及率の向上に向けた努力を継続すると表明し、国や県との連携も強化する方針を示した。