令和5年3月16日、小千谷市議会第1回定例会が開催され、様々な市政に対する一般質問が行われた。
中でも教員免許更新制についての問題が提起された。佐藤栄作氏は、教員免許の更新制が教員に対し過重な負担を強いる状況について強い懸念を示した。教員に求められる知識や技能の向上が重要である一方、現行制度では教員が定期的に新しい知識を学ぶ機会が限られているとの指摘があった。教員免許制度の改革とともに、教育委員会として今後の研修制度の必要性について質問した。
一方、女性に優しいまちづくりについて森本恵理子氏は、現在の日本社会における男女格差や女性が抱える課題について具体的な数値を用いて議論を展開した。賃金格差や育児における負担の偏りなど、女性の社会進出を阻む問題が浮き彫りとなった。これに対し市長は、全ての人に優しいまちを目指し、男女共同参画の推進に努めると述べた。
また、小千谷市における今後の農政について阿部守男氏が多くの質問を投げかけた。農業者の高齢化に伴い、離農者が増加する懸念が高まっている中で、新規就農者の確保や農業の担い手の育成が重要であると強調した。市長は新規就農者の確保や、農業の付加価値を上げる取り組みを進めると述べた。
さらに、小千谷駅の公衆トイレ問題に関する質問も上がった。吉﨑進氏は、駅の外部トイレの利用が制限された現状を指摘し、安全面への懸念を示した。これに対して市長は、現行のトイレやバリアフリー化の整備が必要であるとし、関係者と協議を進める意向を示した。
議会では、これらの問題に対して市及び教育委員会がどのように対応していくのか、その姿勢が問われている。今後、具体的な施策に落とし込むことが求められている。