令和4年小千谷市議会第3回定例会が9月16日に開催され、様々な議題が取り上げられた。特に、電気自動車の普及に関する大矢弘光議員の質問が注目を集めた。
大矢議員は、電気自動車(EV)の普及に向けた小千谷市内の現状及び今後の施策について質疑を行った。市長の大塚昇一氏は、EVやプラグインハイブリッド車(PHV)の普及促進策や充電インフラの整備の重要性を強調した。更に、このEVシフトがもたらす自動車関連製造業への影響も懸念されている。大矢議員は、特に地域の実情に即したきめ細やかな施策を求めており、その一環として公共施設での充電器設置や個人住宅への充電器補助の拡充を提案した。
また、久保田陽一議員はアピアランスケアについて質問し、がん患者などにとって外見の変化をサポートする制度の整備が必要であると訴えた。これに対し、市は現状の課題を認識しつつ、必要な支援の実態把握に努める姿勢を示した。
特に注目すべきは、中学校部活動の地域移行に関する議論である。駒井和彦議員が取り上げたこのテーマは、少子化と教師の長時間勤務の問題が背景にあり、部活動を地域のスポーツクラブに委託するなどの新たな取り組みが視野に入っている。市の教育長は、地域団体との連携強化を図りながら、具体的な協議会を設置予定であると報告した。
市長は、飯山線の存廃や公共交通の重要性についても言及した。特に、地域経済や住民の生活において鉄道が果たす役割の重要性を強調し、協議を通じた地域活性化に向けた取り組みを進める意向を示した。