令和元年阿賀町議会の定例会が7月26日に開かれ、重要な議題が扱われた。
主に、補正予算の検討が行われ、町長の提案として、令和元年度一般会計補正予算(第2号)および(第3号)が審議された。神田一秋町長は、予算の説明に際し、地震の影響を受けたために生じた費用への対応が必要であると説明した。
具体的には、歳出予算の総額に73万2,000円が追加され、これは地震発生直後の対応にかかる職員の時間外勤務手当を含んでいるという。これに対し議員からの質疑も行われ、特に資金管理の体制や効果的な運用方法への関心が寄せられた。
次に、令和元年度一般会計補正予算(第3号)の議案も提出され、歳入歳出予算の総額は3,322万6,000円の追加が行われ、118億2,326万1,000円となる。議案では、上川温泉の直営運営に関する予算が組まれており、清川高原保養センターに必要な費用が含まれた。その運営体制に関しては、町民の意見を反映させるためのアンケート調査の実施も予定されている。
予算提案に対して議員からは様々な質問が飛び交い、経費削減と効率的な運営に向けた懸念が表明された。また、運営についての管理体制の強化やデータ収集の必要性についても意見が交わされた。
特に、今後の温泉施設の運営について、町長は客観的なデータに基づく透明性のある判断が必要であると強調した。議員たちは、町の経済状況を踏まえつつ、地域のバランスを考えた事業運営を求めている。議案は最終的に可決され、会議は散会となった。
今回の会議では、地域の温泉施設や教育環境の補正予算を通じて、町の財政運営と地域住民の生活に密接に関係する課題が浮き彫りになった。今後の財政運営には、議員からの強い目が向けられることが予想される。