令和3年12月17日に開かれた阿賀町議会定例会では、数多くの議案が審議された。特に注目を集めたのは一般会計補正予算(第8号)や複数の特別会計の補正予算である。
議案第83号の阿賀町一般会計補正予算(第8号)は、歳入歳出それぞれ9,660万円を追加し、総額を123億9,590万円とする内容だ。神田一秋町長は「新型コロナウイルスワクチンの3回目接種に伴う経費」や「灯油購入費の助成事業に係る経費」など、具体的な要素について丁寧に説明した。
議案に関する質疑の際、加藤達也議員は「I.C.T.推進の買物支援事業についてその詳細を教えてほしい」と尋ねた。これに対し、眞田政弘まちづくり観光課長は七名地区をモデルにした実証実験が進められることを明らかにし、「ICT技術を活用した地域課題解決を目指している」と述べた。
ふるさと納税に関する議題では、阿部義照議員が詳細を尋ね、町のふるさと納税事業の収入が推定1億円に達することが報告された。新型コロナウイルスの影響で一時は半額になったが、最近では回復傾向にあると説明があった。
また、議案によっては後期高齢者医療特別会計や介護保険特別会計の補正予算案も提出された。これらの予算案は主に高齢介護サービスの充実や新型コロナ対応の医療体制強化に関連している。
最後に、議案第89号の一般会計補正予算(第9号)を受け、子育て世帯への臨時特別給付金が年内に全額現金で給付される旨が決定された。神田町長は「国からの指導に従い、町民の生活支援を強化している」と強調しており、特に子育て世帯への配慮がなされていることが伺えた。