令和5年3月17日、阿賀町議会の定例会が開かれ、重要な議案が次々に可決された。
特に、令和5年度一般会計予算は、町の一般経費の約134億円が承認された。予算審査特別委員会の委員長である五十嵐隆朗氏は、「全体で99%の可決率を持ち、必要な経費を確保した」と報告した。
健康保険や介護、後期高齢者医療特別会計に関する予算も、すべて可決され、今後の町民へのサービスの維持と向上に期待が寄せられた。また、町長の神田一秋氏は、これら予算が町民にとってどのような利益をもたらすかを強調し、予算執行にあたっては、透明性のある支出を目指すと述べた。
さらに、阿賀町固定資産評価審査委員会の委員の選任、教育委員会委員の任命も承認された。このように、多くの重要事項が一度に決定する運びとなった。
その中でも特に注目を集めたのは、物価に関連する老齢基礎年金の改善を求める意見書を提出する動きだ。議員の入倉政盛氏が「物価上昇による年金削減が高齢者の生活を圧迫している」と発言した。尽くされる努力にもかかわらず、同意を得られず意見書は否決され、現実は厳しいことが浮き彫りとなった。
町道路線に関する議案も可決された。これにより、町のインフラ整備が進むことが期待されている。特に、県道改良工事に伴う町道認定の変更については、町民の利便性向上に寄与するものである。
全体として、今回の定例会は阿賀町にとって重要な予算確保と施策決定の場であり、地域の発展に向けた期待が高まる結果となった。