令和4年9月6日、阿賀町は定例会議を開催した。主要な議題には、町長の行政報告と一般質問の実施が含まれる。特に水害時における避難所の選定や、地域の自主防衛組織の役割についての議論が展開された。
水害時の避難所は地域の特性に依存し、柔軟な対応が求められる。具体的には、ハザードマップ上に示された地域に避難所が存在する場合でも、実際にはその場所が使えない可能性がある。このため、地域住民との密なコミュニケーションに基づく情報共有が重要との見解が示された。
町長は、実川や新谷川での水位状況を踏まえ、現地の状況を適切に把握し、住民からの要望を尊重することが急務であるとの見解を強調した。また、特に重要な役割を担う消防団との協力を強化し、情報の共有と連携を深めることが必要だと述べた。
また、台風などの自然災害に備え、区と消防団の役割を明確にし、指揮命令系統の整理が必要だとの意見が出た。これに対し、町長はマニュアルに基づく情報の整理と訓練の実施を通じて改善していく方針を示した。
次に、艇庫に設置されたトレーニング器械の利用状況についても大きな関心が寄せられた。現在、トレーニング器械は主に阿賀黎明高校のボート部によって使用されているが、今後、一般の利用を促進するための方策を模索する考えである。地域内での利用促進が求められており、情報提供やトレーナーの確保が課題だ。さらに、トレーニング器械の一般開放日を設けることについても検討が進められる見通しである。
最後に、コロナウイルス感染症に対するワクチン接種についても報告があった。特に5歳から11歳のワクチン接種が進んでおり、接種率は63.1%に達している。また、60歳以上のワクチン接種率も高く、町民からの協力が得られているが、さらに努力が必要であるとの声もあった。今後、ワクチン接種に対するインセンティブを高め、さらなる接種率向上を目指す方針だ。