令和2年5月1日、阿賀町議会は第1回定例会を開催し、一般会計補正予算について審議した。
会議では神田一秋町長が補正予算の目的を説明した。主な内容は、新型コロナウイルス感染症に関連した給付金事業となる。「全国民に10万円の特別定額給付金を支給し、高校1年生以下の児童に1万円を給付する」とのことだった。予算を迅速に実行する必要性が強調され、町長は関連書類の郵送とともに、オンライン申請も受け付ける準備を進めていると述べた。
神田町長は、給付金の手続きがスムーズに進められるよう調整していると強調した。郵送する申請書には世帯主の住所や氏名、給付対象者の情報を記載して送付し、必要書類を添付しての申請を勧める。町の職員は、高齢者などの申請が難しい方に向けて訪問支援を行う方針を示した。
このほか、議論では、障害者や高齢者がいる家庭への支援も必要とされ、入倉政盛氏からその点の質問があった。神田町長は、「訪問後に必要な手続きをサポートする考え」と答え、町が親切かつ丁寧に対応するべきだとした。
また、議員の訪問によるサポートを強化するための体制も整えられる。神田町長は、地域社会全体で支え合う仕組みを特に重視していることが分かる発言をされた。
補正予算に関する質疑では、斎藤栄氏が「複数職員での訪問支援が望ましい」と指摘し、詐欺などの防止策についても配慮を求めた。町長は、「町の職員が訪問する際は確認体制を徹底する」と応じた。また、清野眞也氏が「全ての町民が給付を受けられるよう、申請を促す仕組みを検討する必要がある」との意見を述べた。町長は「申請主義なので、申請が無い場合に適切な対応を取る」と説明した。
翌週には、補正予算案に対する採決が行われ、全会一致で可決された。今後、阿賀町は補正予算の執行と必要な給付を迅速に進める方針である。町長は「次回の議会では各種支援策を検討し、生活困窮者への対応を進める」と述べ、町全体としての支援強化の意向を示した。