令和4年6月14日、阿賀町議会は6月定例会議を開催し、町長による行政報告が行われた。
新型コロナウイルス感染症の影響とその対策について、町長は次のように報告した。令和4年6月13日現在の感染者数は162名。特に4月下旬から5月中旬にかけては、保育園児や小中学生およびその家族間での感染が広がった。町の対応として、保育園の一部休園や小学校の一時的な休業を行い、感染拡大の防止に努めたことが報告された。
さらに、ワクチン接種についても詳細が述べられた。5歳から11歳の子供への接種が進められ、現時点で2回目の接種率は57%を超えている。また、60歳以上を対象とした追加接種は7月に開始される。
経済対策としては、町民に対する特別定額給付金を1億2440万円、商工会員への助成事業に2100万円を計上し、合計で1億8840万円の補正予算が組まれた。この措置によって、町民生活の安定が目指されている。特に、原油価格や物価高騰に直面する中で、住民税非課税世帯への臨時特別給付金についても言及があった。150世帯を想定し、各世帯に10万円の支給が予定されている。
また、一般質問では各議員が町の現状や施策について質問を行った。特に山菜の栽培拡大や食文化の振興、地域づくり支援事業の実績と課題について議論が展開された。議員からは、移住支援の強化や里山資源の活用についても意見が出された。
今後におては、地域の特色を生かした振興策や、町民の声に耳を傾けることで、活気ある町づくりを進めていく必要がある。特に、地域おこしや過疎化対策など、町民全員が参加できる施策を検討することが重要である。