令和元年11月12日、阿賀町議会は定例会を開催し、台風第19号による災害復旧のための補正予算や条例の制定が取り上げられた。
神田一秋町長は冒頭、台風19号の被害状況について報告した。町長は、各種支援策を実施しており、町営住宅のあっせんや上下水道料金の減額を進めていると述べた。
特に、一般会計補正予算第5号の審議が行われ、歳入歳出の総額を118億7,852万5,000円に増加させる内容の予算が提示された。この中には、災害救助費や被災者への見舞金も含まれており、甚大な被害を受けた町民に向けた支援が強調された。
報告に続いて、質疑応答が行われた。小池隆晴議員は、内水管理の重要性を指摘し、今後のダム操作に関する検証を求めた。町長も内水対策の重要性を認め、さらなる取り組みが必要であると返答した。
続いて、特別会計の補正予算が提案され、簡易水道や下水道事業の復旧に要する予算が検討された。簡易水道事業特別会計では、土砂の流入により必要な経費が計上されており、被災状況に応じた復旧が急務であることが説明された。下水道事業も同様に、浸水による被害を受けたマンホールポンプ等の復旧費用が挙げられた。
さらに、台風19号の被害者に対する町税の特例に関する条例が提出されると、議員たちはこの特例による支援の必要性を強調し、相次いで賛成の意を示した。今回の災害での税の負担軽減が町民の生活再建に寄与することが期待される。
また、町営土地改良事業についても、国庫補助事業の申請に伴う手続を迅速に進めることが求められ、議会全体でこの取り組みに理解を深める姿勢を見せた。
最後に、すべての議案は可決され、町全体での復旧・復興に向けた協力が取り決められた。議会は、台風19号から一日も早く復興することを全員で誓った。