令和3年11月30日、阿賀町議会は定例会を開催し、3つの重要な議案を審議した。
特に、議案第80号の令和3年度阿賀町一般会計補正予算(第7号)には大きな関心が寄せられた。これは、追加で歳入歳出それぞれ6500万円の増額を目指す内容であり、歳出の一つに、子育て世帯への臨時特別給付金の支給が含まれる。神田一秋町長は、現金で5万円、クーポンで5万円相当を子供1人当たり給付することを明言し、この措置は年内に実施される予定と述べた。
また、議案第81号では、阿賀町職員の給与に関する条例の一部改正が提案された。神田町長によれば、民間企業との給与格差是正が目的であり、具体的には期末手当の支給月数を引き下げる内容である。特に、一般職員は2.55月から2.4月に、再任用職員は1.45月から1.35月に減少する。この改正については、職員からの強い反発の声も上がっている。
最後に、議案第82号は新潟県市町村総合事務組合の変更に関する提案であり、解散する阿賀北広域組合からの脱退に伴うものである。現在、加茂市などからの加入申請もあり、これが議会で可決されると新たな組織形態が誕生することになる。議会内では、これらの内容について活発な質疑応答が行われ、議案はすべて原案通り可決された。
この会議では、特に子育て支援と職員の処遇に関する議論が焦点となり、今後の町の施策に大きな影響を与えると見込まれている。