令和2年12月に開催された阿賀町議会定例会において、七福荘の運営に関する質問が多く寄せられた。特に、地域の活性化を目指す特定非営利法人七福の恵に注目が集まる。廃校を活用した施設運営は、地域の福祉を支える重要な取り組みとされており、町民からの期待も高い。
この法人は最近設立されたばかりで、地域の人々の協力を受けながら運営を進めていく方針である。町としてはその安定した事業運営のために必要な支援を行うべく、慎重に協議していくことが求められている。町長もこの事業を通じて地域の人々の雇用を図る部分に期待を寄せており、地域全体の利益に貢献する役割が重要視されている。
また、議会での報告にあり、特に河川のしゅんせつ事業が急務であることも指摘された。阿賀の里における舟下り事業には支障が見られるため、県や土木部との連携により、地域振興の観点から早急に対応が求められている。特に、赤岩橋の架け替えについては、以前から議論が進められているが、実現への取り組みのスピードが重要視されている。
さらに、町の公共交通、特にデマンドバスの導入計画についても議論がなされた。予算化や経路の設定、自主的な経営の観点からも、地域の要望に応えられる形で進められるべきである。そのためには、国や県との連携が必須となる。町長は新たな施策として、住民の生活をより便利にする方向性を示した。地域福祉が求められる中で、地域内での支え合いや協力体制づくりが期待されている。今後の進捗に関して、議会としても注視していく必要がある。
最後に、指定管理制度の審査基準についても質疑が行われた。特に、入札査定の透明性が指摘され、今後の業者選定には厳しい目が向けられることになる。業者の公募について、町の内外から手を挙げられる仕組みが欠かせないとされつつ、町の財政状況に応じた支援策が求められている。これら一連の議論は、阿賀町の将来への影響が大きいため、地方創生の実現に向けた重要な指針となる。町民とのより良い関係構築が今後の課題となるだろう。