令和4年3月10日に開催された阿賀町議会では、様々な議案が審議され、補正予算や意見表明が行われた。特に、令和3年度の補正予算は、生活に密接に関わる項目が多く、住民の関心の高さが伺える。
最初に、阿賀町一般会計の補正予算が審議された。神田一秋町長は、歳入歳出予算の総額を130億7,460万円とし、歳入歳出それぞれ7,800万円を減額する方針を示した。この補正には、新型コロナウイルスの影響で研修視察等が取りやめとなったことや、状況に応じた支出額の減少などが反映されているという。
続いて、国民健康保険特別会計や後期高齢者医療特別会計についても同様に補正が提案された。神田町長は、国からの補助金や地方債の追加により、幅広い医療サービスを維持するための取り組みを強調した。特に、高額療養費の案件での支出見込みを精査し、実績に基づく適切な対応を行っているとのことだ。
さらに、介護保険の特別会計(保険事業勘定)においては、サービス利用の実績見込みに基づく補正が実施された。町長は、地域支援のための取り組みを強化し、さらなる住民サービス向上を図っていく意向を表明。
また、今年度のスキー場運営については、コロナの影響によりリフトのオープンが遅れ、収入が減少したことを受けて、運営費の減額を提案した。今後の施策として、人員確保に努める姿勢が示された。
最後に、ロシアのウクライナ侵攻について議論が行われ、地元議会からの抗議決議が全会一致で採択された。地域住民の安全や地域社会の安心を守るため、国際的な連携の必要性が強調されていた。今回の会議を経て、阿賀町は地域の実情を踏まえた政策の実行を進めていることが伺える。