令和2年5月20日、阿賀町議会の第2回定例会が開催された。
議題は主に、新型コロナウイルス感染症に関連する経済対策についてである。町長、神田一秋氏は補正予算の提案を行い、総額126億1,700万円の予算を湛え、8,100万円を追加する旨を説明した。
提出された議案第49号は、阿賀町独自の緊急経済対策として重要な役割を果たすことが期待されている。特に、郷人会や地元の学生への支援策が注目されており、特産品を通じた生活支援が計画されている。神田町長は、「今回の補正予算は町民の生活と経済の安定を図るためのもの」と強調し、町民に新しい生活様式の遵守を求めた。
議会では質疑も行われ、議員からは具体的な支援内容や発送方法についての質問が寄せられた。まちづくり観光課定住促進係長の大江健一氏は、支援物資の具体例として笹だんごや甘酒などを挙げ、発送先として郷人会を中心に行うことを説明した。
また、経済支援の多様性を求める意見もあり、例えば、町外に住む高校生への支援や独り親家庭への給付金についての質疑が続いた。これに対し、神田町長は「年代を超えた範囲で支援を考えるべき」との見解を示した。
本議会では、町内事業者への支援策も提案されている。顕著なのは経営持続支援特別給付金で、町内の全事業者に対して一律10万円が支給される。神田町長は、商工会を通じて有効かつ迅速な支援を目指す考えを述べた。
投票の結果、議案第49号は賛成多数で可決。本会議の終了後、議長の斎藤秀雄氏は、町民に対して3密防止や新しい生活様式の徹底を強く呼びかけた。今後も引き続き町内経済の活性化が求められる中、具体的な経済対策を進める必要性が強調される結果となった。