令和3年9月の阿賀町議会定例会において、空き家問題が議題に上がった。現在、空き家の問題は包括的な課題であり、調査は601件に達しているという。
町長の神田一秋氏は、空き家の利活用に向けて空き家バンクの制度を活用し、既に127件の登録あることを紹介。一方で、法人や旅館の空き家については、多様な対応が求められていると述べた。現在、町営住宅でも空き家が見受けられ、これを有効活用することで入居者を増やす方策を検討している。さらに、具体的にはウイークリーマンション化を検討することで、町外から来る就職希望者にとって住みやすい環境を整えることを目指す。
次に、有害鳥獣対策についても言及された。特にイノシシによる農業被害が深刻な中、電気柵の補助金制度が今後も強化される方向にあることが説明された。困難な状況に置かれている農業者に対し、効果的な支援策が求められている。現在、創意工夫による有害鳥獣の捕獲方法が紹介され、特に竹製のおりを使用する取り組みが話題となった。
さらに、猫の多頭飼育問題は、社会的な背景を含め、町が取り組む必要があると認識されている。特に高齢者の間で問題が顕在化しており、適切な啓蒙活動や地域の協力が重要だと強調された。町では、不妊手術の助成などを通じて、野良猫問題にも積極的に向き合っていく方針だ。
また、消防団に関する話題では、今後の年俸に関しても話し合われ、消防団員の重要性が強調された。入倉政盛君からは、消防団の存続問題が指摘され、町としての支援策や適正な待遇の確保が望まれるところであると付け加えられた。