令和5年12月に開かれた阿賀町議会では、様々な重要課題について議論がなされた。
まず、子供の遊び場設置と株式会社阿賀の里の経営改善について、町長はこの新施設が経営の改善に寄与することを期待すると述べた。子どもたちが遊べる場所を提供することで、町の観光地としての発展が見込まれるためである。町長は、遊び場を利用する親子を物産館へ誘導する計画を進めており、顧客のニーズを反映したメニューによって売上の向上を図る考えを示した。
次に、阿賀黎明高校の存続に関する課題も語られた。高校の入学者数を確保する施策として、地域未来留学制度や黎明学舎を通じて、高校生に豊かな学びの機会を提供していることが報告された。町長は教育の特色化を進め、地域の高齢化や人口減少に対抗するために、学校や地域資源を有効活用してまいりたいと述べた。
熊やイノシシなどの危険動物に関しても重要な議論がなされた。町は通学路において熊の出没があるため、登下校時の安全を最優先に考え、バス通学を推進していることや、定期的な状況確認を行っていることが強調された。教育長は、熊に関連した指導を保護者や教職員の協力を得ているとの説明を行った。
最後に、アレルギー対策を踏まえた給食センターの現状も取り上げられた。老朽化が進んでいる給食センターについて、教育長は安全で安心な給食の提供を図るため、再編整備の検討を進めていると答えた。今後は、アレルギー対策を強化するための施設改修にも言及され、健康と安全を両立させる施策が重要であることが確認された。
これらの議論を通じて、阿賀町の教育、福祉、町の安全確保に関する議論が進み、今後の施策に対する期待感が募る結果となった。町長は、未来へ向けたビジョンを強調し、地域の課題を共に解決していく姿勢が示された。