令和元年9月の阿賀町定例会が開催され、重要な議案や意見書が次々と可決された。特に、平成30年度の各会計歳入歳出決算認定や令和元年度の一般会計補正予算が通過し、今後の町の財政運営に影響を与えると考えられる。
会議では、決算に関する審査結果も報告された。決算審査特別委員会の委員長である五十嵐隆朗氏は、地域住民の意見を考慮した事務事業の実行を要望するとともに、歳入確保への努力も呼びかけた。その結果、平成30年度の決算は原案の通り認定され、阿賀町の財政が安定することが期待される。
一般会計補正予算については、神田一秋町長が歳入歳出それぞれ4,605万6,000円を追加し、合計118億6,931万7,000円となる旨の説明を行った。特に、町営集会施設の修繕や地域振興に向けた施策に重点が置かれている。町長は、地域資源を活用した仕事創出と人口減少の改善に向けた努力を強調した。
また、消防団員の定員についても議論された。現在、消防団員は630人に減少しており、町長は地域の防災体制に不安が残ると指摘した。これに対し、団員の確保や育成に力を入れる必要があると述べ、地域コミュニティとの連携を深める方針を示した。一方、一部議員からは独自の経営体制や新たな支援策の訴えもあり、方向性について慎重な議論が求められた。
さらに、阿賀町における私立高等学校への支援について、教育条件の公私間格差を是正するための意見書が国・県に対して提出され、賛成の意見が多かった。これにより、阿賀町の高校進学者、具体的には28人の私立高等学校進学者へのサポートが求められる。
最後に、議員発議の意見書が可決され、「私立高校への助成の充実」を求める内容が確認され、学生の適切な支援策がさらに強化されることが期待される。