令和2年12月17日、阿賀町議会において重要な補正予算案が可決された。これにより、町の財政が一層の安定を図ることが期待されています。
今回の会議では、議案第76号の一般会計補正予算が焦点となりました。神田 一秋町長は「この補正予算により、歳入歳出それぞれについて2,473万円の追加をお願いするものである」と説明しました。また、歳入の増額に伴い、特に新型コロナウイルス感染症対策の一環として、関連します交通確保対策事業に506万円の補助が盛り込まれることが決まりました。
さらには、介護従事者への慰労金支給として210万円が新たに計上されることになりました。これに対して、観光バス運行企業への補助125万円が含まれ、新型コロナウイルスの影響を受けた地域の交通の維持に重点が置かれています。
また、議案第77号においては、阿賀町介護保険特別会計の補正予算に関する議論が展開されました。この補正は介護報酬の改定に従い、介護システムの改修に必要な経費を確保するもので、歳入歳出ともに157万円の追加が求められました。福祉介護課の澤野直也課長は「今回の補正により、国からの補助金も含めた対応を行う」と述べ、その重要性を強調しました。
続いて、議案第79号の水道事業会計補正予算の內容についても話し合われました。こちらでは、中央浄水場の電力供給設備に関する修繕費が計上されました。町長は「水道事業の収入と支出のバランスを確保し、維持管理への支出を行う必要性がある」とし、町民の安全な水の供給を確実にする方向性を示しました。
最後に、選挙運動に関する条例の制定についても議論され、新たに公費負担の範囲が定められることとなりました。これにより、候補者が公平な条件で選挙に臨むことができる見通しです。神田町長は、「お金のかからない選挙を実現するために必要な措置」と強調しました。
今回の定例会では、こうした重要な議案が全て原案通りに可決され、今後の町政運営に寄与することが期待されています。町の予算について、議会の承認を得たことで、今後の施策が円滑に進む見込みです。