令和2年10月27日、阿賀町議会は第1回定例会を開催した。
主な議題に上がったのは、令和2年度阿賀町一般会計補正予算(第7号)である。この補正予算には、阿賀の里の借換えに関する損失補償や、熊被害防止対策、コロナ対策が含まれている。
神田一秋町長は、議案第73号の提案理由を述べた。補正予算には、1億2303万円を追加し、総額135億4598万4000円になる。このうち、特に重要な施策として、阿賀の里の借換えが挙げられる。町長は、借換えにより経営安定を図り、元金償還を2年間据え置くことを強調した。新たな契約条件として、金利も現在より0.825%低い1.65%に改善される。
また、熊被害を防止するための対策が必要とされている。今年は220件の目撃情報が報告されており、すでに3件の人身被害も発生している。斎藤栄議員は、不要な果実の撤去や不在地主の果実木の伐採が急務であるとの認識を示し、町の早急な対策を求めた。これに対し町長は、200万円の環境整備予算の中で対応する旨を述べた。
今後の課題として、経済状況に応じた柔軟な施策の実施が求められる。特に、売上確保のための観光施策と、町民への情報提供が不可欠とされる。町長は、町民からの意見を積極的に反映させる重要性も認めた。議会では、補正予算が賛成多数で可決され、今後の経営が注視される。