令和5年10月23日、阿賀町議会の定例会が開催された。
会議では、主に令和5年度阿賀町一般会計補正予算(第6号)について審議が行われた。神田一秋町長が補正予算の説明を行い、総額3,320万円の追加が求められた。このうち、140億9,130万円となる歳入歳出予算が提案された。
特に重要な項目として、町内の防犯・防災カメラ設置に関する事業が挙げられ、合計10基の設置が計画されている。設置場所は、学校周辺や水害が頻発する地域である。神田町長は、地域住民の安全確保に寄与することを強調した。これに関連して、総務課長の野村秀樹氏は、設置にあたっての進捗状況を説明し、町内全域へ周知する計画があると明らかにした。
また、阿賀町まつり開催事業において、追加の補助金が求められた。国や県からの補助金も活用されることが計画され、特に「狐の嫁入り行列」では、約4万3,000人が訪れたことが報告された。これに対し、町長は関係者への感謝の意を述べ、今後の行事へのさらなる発展を期待した。
質疑の時間では、議員からの質問も相次いだ。石田守家議員はデジタル基盤整備についての疑問を投げかけ、総務課参事の鈴木勉氏は必要な場所の指定について説明した。また、防犯カメラの設置場所に関する意見も出され、五十嵐隆朗議員や阿部義照議員がそれぞれの見解を述べた。
討論に入る前に、予算案に対する賛成意見が多く寄せられ、最終的に本案は原案通り可決された。議長の斎藤秀雄氏は、全議員に感謝の意を表した上で会議を終える旨を宣告した。