令和元年9月阿賀町議会定例会では、町長が行った行政報告が主要な焦点となった。まず、6月に発生した山形沖地震について触れ、各種の支援への感謝が述べられた。地震による被害は比較的軽微だったが、関東地域から多くの電話が寄せられたことを明らかにした。また、町税の収納状況に関して、収納率が前年を上回り92.2%に達したものの、未納額が依然として大きな課題であると指摘した。特に、固定資産税に関する滞納問題が浮き彫りとなり、対策の必要性が強調された。この滞納額については、4件の案件が公売に付けられ、少額ながらの収回収にもつながっていることが報告され、基盤整備の重要性が示唆された。
次に、子育て支援についても重点的に報告された。医療費の無料化拡大や国の保育料無償化への対応について言及され、本町独自の軽減策が紹介された。その努力もあって、子育てしやすい環境づくりが目指されているとし、結果的に若者の定住にも寄与することが期待される。
また、町の長期的なまちづくりや公共交通体系、特に新潟交通観光バスの撤退に伴う影響についても話題となった。町民の生活を支える交通手段の大切さを認識し、対策が求められた。特に、代替手段としてのコミュニティワゴンの運行が計画されていることも報告された。
さらに、イベントに対する関心が高く、つがわ狐の嫁入り行列も言及された。毎年多くの観客を集めるこのイベントの活用について、さらなる発展を目指す姿勢が示された。
総合的に見て、町長は多くの課題に対し着実に取り組んでおり、今後も町民の安心・安全を第一に、さらなる成長を目指す方針を表明した。今後の行政方針に注目が集まる。