令和3年度の阿賀町の行政概要を示す会議が開かれ、重要な予算案が承認された。
特に、一般会計補正予算は5,980万円の追加が提案され、合計122億3,430万円に達する。この予算案は、新型コロナウイルス対策と8月の豪雨災害に関連する支出が中心となっている。
神田一秋町長は、補正予算の主な内容について説明し、支援対象にはひとり親家庭への生活支援金や農業への支援が含まれると述べた。特に、ひとり親家庭には、児童一人あたり2万円の給付が行われることが決まった。対象となるのは、児童扶養手当を受けている55世帯で、計80人が見込まれる。
また、農業の支援策としては、水稲農家への特別給付金も提案されており、コロナの影響で非常に厳しい状況にある農業経営を助ける目的がある。江花一実農林課長は、主食用米の需要減少や収量減少の影響について詳しく説明し、支援の重要性を強調した。
次に、災害復旧工事についても議論が行われた。議案第79号が上程され、町道室谷線の復旧工事の請負契約変更が提案された。工事は豪雨による被害からの復旧を目指し、当初の契約額1億2,078万円から2,486万円の増額が必要とのこと。これは、必要な土砂の掘削量の増加が主な理由であり、交通路の安全確保が求められる。
議長の斎藤秀雄氏は、出席議員全員による賛成を受けて、予算案と工事契約変更案を可決した。これにより、阿賀町は集中的に財政支援を行い、地域の回復を図っていく方針であることを示した。