令和6年阿賀町議会2月第1回会議が開かれ、重要な議案が審議された。
特に目を引いたのは、令和5年度阿賀町一般会計補正予算である。この補正予算案には、昨年1月に発生した能登半島地震に関連する予算が計上されており、町長の神田一秋氏は被災者への支援意向を強調した。補正として追加される金額は1億2,360万円にのぼり、歳入歳出予算の総額は145億1,920万円となる見込みだ。町側では、特に民生費や災害対策費に着目している。
一方、建設工事請負契約に関する議案も複数提出された。議案第2号では、道の駅阿賀の里のリニューアル改修工事について説明があり、追加工事が必要とされるネットジャングルジムの設置や舗装工事の費用が約2,346万円増額された。この工事に関し、議長の斎藤秀雄氏はさらなる安全対策も求めた。
さらに、阿賀町農林水産施設に関連する条例の一部改正案も議題に上がり、岩谷地区にある農産加工施設をこの条例から削除することが提案された。これは、組合の高齢化による施設の運営困難を受けた措置である。農林課の波田野篤君は、今後の施設利用に関しては、他の団体との交渉を行う意向を示した。
質疑応答の中では、一般会計の補正予算や災害復旧工事に関する詳細が問われ、特に支出に関する具体的な内訳が議員から追及されていた。このような議論の中で、地域の住民に対する影響や安全対応の重要性が再確認されている。今後も、この補正予算案が適切に執行されることを期待する声が多かった。