令和3年第6回新富町議会定例会が、12月2日に開催された。
議事は会議録署名議員の指名から始まり、次に会期の決定が行われた。会期は、12月2日から14日までの13日間と確定した後、15件の議案が一括議題とされ、各議案の審議に入った。
特に注目されたのは、議案第55号の一般会計補正予算である。小嶋崇嗣町長はこの議案について、予算の総額が142億3,033万4,000円に増額されると説明した。
歳出の主な内容には、職員の人件費調整、旧富養園跡地の広場化事業、競技用備品の購入などが含まれる。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者への支援も計上された。特に、衛生費では、3回目のワクチン接種費用や未熟児療育医療費の精算が目的の予算が組まれており、重要な施策が盛り込まれている。
その後、議案第56号の国民健康保険特別会計補正予算についても、歳出が1億4,011万円増額され、予算総額は21億1,196万5,000円となることが報告された。医療費増加に伴う給付費の不足を見越したものである。加えて、議案第57号では介護保険特別会計の補正が計上され、特に職員人件費等の増加に伴う内容であることが詳細に説明された。
この他にも多くの議案が審議に上がり、特に議案第61号の条例改正によって、固定資産の償却資産についての未申告問題が言及された。町長は、この課税漏れに対し謝罪をしつつ、問題解決へ向けた施策を強調した。
最後に、議案第69号として新富町道の路線認定及び廃止についての議案があり、スポーツ公園の整備事業に関連した道の変更が説明された。議会は今後の進捗に期待を寄せつつ、次回の会議を待つこととなった。