令和5年第7回綾町議会定例会で多くの重要議案が採決され、全ての案件が可決された。本定例会は2023年12月15日に綾町役場議場で開催された。
会議では、特に「綾町情報通信技術を活用した行政の推進等に関する条例」や「綾町農業集落排水事業の設置等に関する条例」が重要なテーマとして取り上げられた。これらの条例は、今後の行政運営におけるデジタル化の推進や、地域の水環境を保全するための施策について明確にするものである。
「綾町情報通信技術を活用した行政の推進等に関する条例」については、オンライン申請やキャッシュレス決済の導入が盛り込まれており、松本俊二町長が「新たな時代に対応した行政運営が求められている」と強調した。これにより、住民は距離的・時間的な制約に囚われず、より便利に行政手続きを行えることとなる。
また、「綾町農業集落排水事業の設置等に関する条例」については、地方公営企業法に基づく新たな管理方式が導入されることとなり、橋本由里議員は「住民サービスを向上させるためには、経営基盤を強化し安定的な提供が不可欠」と述べ、オール賛成で可決された。
その他の議案についても、職員定数の調整や給与関連の改正が行われ、全て賛成での採決を経て可決されている。特に、議案第60号では、男性職員の育児休業取得に対する環境整備も議論され、海江田和久議員は「良い人材を多く採用し育成するための施策が求められる」と発言した。
請願の話題では、学校給食費の無料化や医療費の無償化が提案され、児玉信議員は「教育の一環として給食費は無料が望ましい」と賛同。一方で、財政の観点から慎重意見も寄せられた。
これまでの案件を振り返り、議会全体で次のステップを協議する重要な場となった。議会運営や今後の地域づくりに向けた期待感が高まる中、議会の閉会を迎えた。