令和5年第6回綾町議会定例会が、9月6日に開会された。この会議では、避難行動要支援者名簿及び個別避難計画に関する条例の制定や、令和5年度一般会計補正予算の審議などが行われた。
会議では、まず町長の松本俊二氏が、町民の安全を確保するための取り組みとして、「避難行動要支援者名簿及び個別避難計画に関する条例」を提案した。この条例は、災害時に避難行動が特に支援が必要な人々に対して、迅速な避難支援を行うために必要な情報整備を目的としている。具体的には、支援者名簿の作成方法や、個別避難計画の策定に関する規定が設けられた。
次に、教育委員会の委員の任命についても議題に上った。これは、現在の委員である中神克寿氏が任期満了を迎えることに伴い、再任を求めるものである。中神氏は、地域の教育に関する経験が豊富であり、町民からの信頼も高いことが紹介された。
また、令和5年度の補正予算案についても話し合われた。その中でも特に、町民生活に密接に関連する項目として、子育て世帯に対する支援が強調された。具体的には、教育費の支援や新型コロナウイルス対策のための予算が増額されることが示され、町民にとっての利点が説明された。これに対し、議員たちは意見を交わし、必要な支出として賛同の声が多数を占めた。
財政管理に関する報告では、令和4年度の決算が適正に執行されているとの監査委員の報告があった。特に健全化の判断基準である実質公債費比率や将来負担比率が改善していることが示され、財政の健全性が確認された。議会は、これらの結果に基づいて今後の方針を探ることになる。
会議の最後には、次年度の財政運営における方針や、さまざまな事業計画の審議が予定されていることが示された。町民へのサービス向上を図るため、各議員は引き続き努力していくことが呼びかけられた。