令和5年第5回綾町議会は、7月11日に開催された。議事の中で、副町長選任や町の発展についての重要な議題が取り上げられた。特に、海江田和久議員が提起した綾町発展のための「まちづくり」については、市民の参与が重要とされ、町長の具体策が注目されている。海江田議員は、選挙期間中に掲げられた取り組みについて、多くの具体的な質問が次々と行われ、町長はそれに対し熱心に応えた。
町長の松本俊二氏は、今回の町長選の得票率について反省を伝え、町民の心を掴むには積極的な情報発信が必要との見解を示した。特に、町民と役場職員が一丸となり、対話を重視する方針を強調した。この意義深い対話によって、町の未来に向けた課題解決につながることを期待している。
また、自治体の安全策について、薬害や災害時のAED設置についても議論がなされた。海江田議員はAEDの設置状況について質問し、より多くの市民がアクセスできる場所に配置されるべきだとの意見を述べた。これに対し、町長は、すでに22台のAEDが設置されているが、より広範囲な設置を検討することが重要との意向を表明した。
さらに、タクシー利用の助成策や、地域住民による無償の高齢者支援についても話題に上がった。町民からは、協賛や値引き制度を通じて、自家用車を利用した支援が求められ、町長は法律上の制約から実現が難しいとの旨を述べた。
最後に、児童館と児童クラブの運営方針についても意見が収集され、教育の質の向上を目指す意向が示された。子どもたちにとって良い環境を整えていくための取り組みが引き続き進められることが期待されている。町は、今後も様々な課題に取り組み、その進展を町民に周知していくことが求められている。