令和5年第5回綾町議会(定例会)は、令和5年7月14日に行われた。議会では様々な議案が審議され、合意が得られた内容が多かった。特に重要なテーマとしては、公共施設の管理に関する条例の改正や水道事業に関する条例の改正が挙げられる。
まず、議案第30号の「工事請負契約の変更について」では、増額の理由として現場吹付法枠工の数量が37平方メートル増加し、埋没部の倒木や抜根等の処理が発生したため、運搬処理台数が増えたことが報告された。全員賛成のもと可決され、工期は予定の7月末に維持される見通しが伝えられた。
次に、議案第31号に関する「公の施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」は、燃油や物価の高騰を受けての改正である。以前から料金改定が全く行われておらず、今後は近隣の料金を参考にした値上げが計画されている。執行部からは、町民のために利用料を軽減する策も考慮しているとの説明があり、全員賛成で可決される。
「綾町水道事業料金等審議会条例の一部を改正する条例」(議案第32号)では、料金改定が令和7年4月1日から予定されていることが報告された。執行部は、料金改定の必要性を説明し、今後も利便性向上を図る意向を示した。
加えて、議案第34号では「綾町公共下水道事業運営審議会条例廃止」が決定された。この背景には農業集落排水施設使用料や浄化槽使用料に対する新たな審議会条例の必要がなくなったことが挙げられる。
その他、予算関連の議案でも多くの可決がみられ、特に令和5年度一般会計補正予算は、温暖化や経済情勢の厳しさを受けた施策が含まれている。特に、教育関連では、給食費の支援が高く評価され、町民からの満足度も高い傾向にある。議会では物価高騰対策として住民税非課税世帯などを支援する施策が示された。
最後に、平和と人権の象徴的意義を重視する声があり、「平和祈念の黙とうの呼びかけ」に対する陳情も採択され、住民の意識向上が期待されている。議会全体としては議論がスムーズに進展し、満足のいく決議が多く見られたのが特徴だった。