令和元年6月6日に開催された新富町議会において、さまざまな問題についての一般質問が行われた。特に、コミュニティーバスの停留所における休憩所設置についてや、屋根つきベンチの設置進捗状況、防音工事の開始時期、津波対策、消防団の充足率の問題について、多くの議員が意見を交わした。
下村豊議員は、バス停に休憩所の設置を検討すべきだと述べ、特に高齢者の利用者に配慮した設備の必要性を強調した。これに対し、小嶋崇嗣町長は、地域の安全性を考慮しながら設置を検討する意向を示したが、実現には時間がかかる見込みである。さらに、屋根つきベンチの設置状況についても、昨年度からの進捗を尋ねる声があり、町内のバス停留所における具体的な数値が示された。
議論は続き、下村議員が不登校児童生徒数の現状を提起した際、その詳細な統計が求められ、新富町では小学校と中学校において比較的低い割合であることが報告された。教育長も、いじめ防止策に取り組んでおり、定期的にアンケート調査を実施し、生徒の声を拾い上げていると述べた。それに対し、議員からの要望として、より外部の専門機関との連携を深め、この問題に真摯に取り組む必要が指摘された。
また、ふるさと納税の問題についても議論が活発に交わされた。サッカー場の建設に伴い、寄附額を増やすべきとの意見もあり、町長はそのために町内の特産品をさらに魅力的にする方針を示したが、実現にはさまざまな試みと戦略が求められるとの認識を示した。
最後に、議員からの津波対策についても多くの声が上がり、特に高齢者や身体の不自由な方々にとっての安全な避難経路の確保が求められる。町長は、現在の対策を再検討し、より安全な町づくりを進める考えを示した。今後も新富町の議会において、各種施策が町民の生活向上につながるよう、引き続き厳しい監視と議論が必要であろう。