新富町議会は、令和3年12月7日に行われた定例会において、重要な議題が点在しました。議員たちは、地域の防災対策や交通弱者支援、基地問題、コロナ対策、そして教育に至る多岐にわたるテーマについて活発な議論を展開しました。
石﨑俊二議員は、防災対策について強く提唱しました。役場東側に整備中の防災倉庫に関して、完成までのスケジュールや災害時の利用法を尋ねました。これに対し、小嶋町長は、令和4年度内の完成を目指していると述べ、倉庫は災害発生時の資機材や食料の保管に活用されることを説明しました。
また、防災意識の向上についても言及がありました。石﨑議員は、町民の防災意識について、最近の防災訓練参加の難しさを指摘し、町民の意識を高めるための行政の取り組みを尋ねました。小嶋町長は、家庭内や学校、職場での防災議論の重要性を強調し、活動を進めていることを報告しました。
次に、交通的弱者に焦点が当たりました。議会では異なる交通手段の利用状況が話題に上り、石﨑議員は免許返納者の状況を尋ねました。小嶋町長は、本町の免許返納者数は68名であり、町営公共交通の利用者は昨年度で約6,295名だと報告。さらに、交通の便を改善するため、コミュニティバスの利用状況についても述べました。
基地対策についても活発な議論がありました。議員たちは、F-35戦闘機の新田原基地への配備計画に伴う騒音対策について、進展状況を問いました。小嶋町長は、九州防衛局へ防音対策の要望を行っていると述べた他、地域住民からの声をしっかり受け止めているとも強調しました。
さらに、コロナ対策では、町内経済を支援するための施策についても言及があり、特に飲食店への経済支援の重要性が挙げられました。経済の立て直しに向けて、小嶋町長は、市民の意見を反映する形で施策を講じる意向を示しました。
教育に関しても重要な質問がなされました。今後の教育施設整備計画における進捗状況について、議員たちは関心を寄せ、教育長は各学校の現況と今後の見通しについて報告しました。
これらの議題を通じて、新富町議会は地域の安全安心を確保するとともに、地域経済の活性化を図る施策を着実に進めていく方針を固めました。