令和2年6月8日の第3回新富町議会では、一般質問が行われ、様々な重要なテーマが議論された。
最初に、新型コロナウイルス対策に関する議論が行われた。吉田憲市議員は、経済損失や減収見込みについて質問した。これに対して小嶋崇嗣町長は、「商工業や畜産業全般に影響が見られ、特に飲食店の影響が甚大である」と答えた。また、地方創生臨時交付金の活用や雇用助成金の申請状況についても説明が行われた。具体的には、雇用助成金の申請が県全体で110件、持続化給付金が国全体で100万件を超える申請があったという。
次に、農業振興対策として、吉田議員は新型コロナウイルスが農畜産業に与えた影響について質問。小嶋町長は、影響の一因として「飲食店の営業自粛が影響を与えた」と述べ、農畜産物の販売額に関して具体的な数字を挙げた。さらに、新規就農や規模拡大の支援についても質問があり、町の積極的な取り組みが確認された。
こゆ財団についても議論が展開された。吉田議員は地域活性化のための取り組みとして、ファンドの役割が挙げられた。小嶋町長は、こゆ財団の経済効果について、過去3年間で40億円以上の寄付があったことを指摘し、それが地域経済に貢献していると強調した。
また、まちづくり事業の一環として、スタジアム建設についても質問があった。小嶋町長は、スタジアム建設がコロナウイルスの影響で一時中断していることを明らかにし、今後の見通しについても言及した。さらに、西都児湯医療センターの医療体制についての質問もあったが、利便性への影響は少ないとの見解を示した。
今回の会議録では、地域経済の回復や農業振興、及び地域おこしに向けた具体的な施策が多く論じられた。町は新型コロナウイルスによる影響に対して、迅速かつ的確に支援策を講じる必要があるとの意見が多く出された。