令和2年9月9日、新富町議会において新型コロナウイルス対策や教育現場の取り組み、旧学校跡地の活用について長時間にわたり議論が行われた。
議会では、特に新型コロナウイルスの影響を受けた教育現場の現状が強調された。教育長の別府宗光氏は、今後の感染症対策として、文部科学省が示した「学校における新しい生活様式」に基づく感染予防を徹底することが重要であると述べた。この新しい生活様式では、3密を回避し、手洗いやエチケットの習慣をつけることがポイントである。特に新1年生など、マスクを着用しているため、表情の読み取りが難しいという声も挙がった。
次に、学校休業措置についての議論も行われた。西都児湯地域で感染者が増加したことを受け、7月27日からの臨時休業が判断されたが、教育委員会では健康と安全を優先する姿勢が示された。今後、同様の状況が発生した場合に備えた休校判断の基準が見直される可能性がある。
さらに、旧上新田小学校跡地の活用についても話題に上がった。町長の小嶋崇嗣氏は、跡地の全範囲が利用対象であり、今後の具体的な計画は年度内に示す意向を示した。この跡地活用は地域の活性化に寄与すると期待されているが、周囲の雑草や管理の不足についても懸念が寄せられた。
議会においては、コロナ禍の中での学校運営の課題、そして地域活性化に向けた設備の有効活用に関する提言が行われた。教育現場では、オンライン学習環境が整備されていることが強調され、地域と学校の連携で子どもたちの健やかな成長に努める姿勢が示された。また、感染症対策には、学校でのマスク着用が必須でありつつも、熱中症対策も重要であるとの意見が出された。
今後さらに、新型コロナウイルスへの対応が続く中、地域全体での協力が求められている。この背景には、町民が一丸となって感染予防に努め、経済活動とも両立を図る必要があるとの認識があった。地域の将来を見据えた施策や活動が、町の活性化に繋がると期待される。