新富町議会で令和元年度の補正予算を全案可決、コロナ対策にも配慮

令和2年第1回新富町議会定例会が3月9日に開催された。　会では、令和元年度の各種補正予算案や条例案が一括で議題に上げられ、全ての議案が可決された。　特に、令和元年度新富町一般会計補正予算が注目されている。これは、歳入歳出ともに5億2,997万7,000円を増額し、総額が114億552万6,000円に達するものである。　総務産業常任委員会委員長の出口喜重郎議員は、今回の補正において、航空会社株の購入が株主特典による経費削減の効果を期待できると答弁した。さらに、コロナウイルスの影響を考えると、予備費の500万円が不足するとの意見も上がり、追加の措置が必要であると強調された。　また、令和元年度新富町国民健康保険特別会計補正予算も重要な議案で、歳入歳出がそれぞれ2,396万7,000円減額された。　これは、医療費の見込みが低下したことが主な要因であり、高額医療の減少も影響している。また、後期高齢者医療特別会計補正予算は185万円の追加が見込まれており、各種医療給付費の調整が進められている。　新富町森林環境譲与税基金条例に関しては、森林整備促進のために制定されるものであり、全員一致で可決された。教育振興基金条例についても言及があり、特に外国語指導助手の配置によって教育環境の充実が期待されている。　最後に、町長の小嶋崇嗣氏は新型コロナウイルス対策への迅速な補正予算の重要性を強調し、町内の中小業者への支援策に取り組む姿勢を示した。本議会の内容は地域における様々な課題に対する迅速な対応を示すものとなったと言える。