令和5年9月15日に開催された新富町議会第5回定例会では、重要な議題が多く取り上げられた。
最初に、森林環境譲与税の譲与基準の見直しが求められた。揖斐兼久議員は、「我が国の森林は国土の約7割を占め、様々な公益的機能を有している」と指摘し、現行の譲与基準では森林整備に必要な財源が不足すると述べた。
この意見書は、森林が多い市町村により手厚い譲与が行われるよう基準を見直すべきだという主張を含んでおり、議会全員が賛成し可決された。
続いて、令和5年度一般会計補正予算が審議された。揖斐兼久議員は、総額136億4,897万8,000円の予算増額について詳細を説明した。聴取した内容には、新たに追加された電気自動車の急速充電器設置など、環境対策関連の支出が含まれていた。
また、水道事業会計から剰余金の処分についても承認された。令和4年度の水道会計決算において、7,769万3,631円の剰余金が計上される。「この剰余金の一部は減債積立金として使用される」との報告があり、年度終了までの財政評価が示された。
議案第51号の物品売買契約では、コミュニティバス用の省エネバスの導入が依頼された。これにより運行費用の削減とともに、CO2削減にも寄与する見込み。議会はこの案も原案通り可決した。
次に、防衛施設整備事業に関連する工事請負契約や、光ファイバー設備の無償譲渡についても説明があり、「町民に幅広いサービスの選択を提供する」との町長の発言に対し、議員からの承認が得られた。
多数の補正予算についても承認を受け、包括的な議事が行われた。後期高齢者医療特別会計の補正予算や介護保険会計の補正予算に関しても、必要な財源の確保がさまざまな角度から討議された。これら全ての議案は、委員会の報告に基づいて全会一致で可決された。
最後に、議長から「本定例会は全ての案件が終了した」との宣言があり、午後2時49分に閉会した。議会における透明性と効率性が高まる中、地域の健全な発展が期待される。