令和4年6月7日、富田町議会は第3回定例会の3日目を迎え、一般質問や請願、議案の審議が行われた。この日のメイン議題は、農業支援や地域の環境問題、交通問題など多岐にわたる。議員たちは、町民の生活向上に資するため様々なアイデアや意見を述べた。特に、圖師孝一議員は甘藷農家の疫病対策に関し、感染防止のための国・県・町の施策を求めた。小嶋町長は、昨年度の疫病の発症状況を説明し、国と県の支援策、さらには町の取り組みを明かした。これにより、農家の不安が少しでも軽減できるよう努めたいと述べた。
また、環境問題については、一ツ瀬川の美化及び衛生環境について質問が相次いだ。特に、河川の環境美化活動に対する町の取り組みを求められ、小嶋町長は県と連携を図りながら美化作業を進める意向を示した。さらに、福祉関連の問題も多く取り上げられ、新富町の高齢化についてどう対応していくのかも大きな課題となっていることが浮き彫りとなった。
また、交通問題も重要なテーマであり、地域内の交通利便性向上のため、特に宮崎交通の路線の見直しや新たなバス市街地循環ルートについても議論された。議員たちは、特に高齢者や子育て世代が利用しやすい交通手段の確保が必要であることを強調し、町長は今後も条件を整えていく考えを示した。
このように、多くの問題が議題に上がる中で、町長は引き続き住民の声に耳を傾け、政策を進めていくと約束した。そのためにも、町民との対話を重視し、必要な施策を実行に移していくことが重要であることが示唆された。本日の会議では、新富町の未来に向けたその一歩が着実に踏み出されたことを感じさせるものであった。