新富町では、令和元年12月3日、第10回定例会が開催され、重要な議題が多数上程された。
この議会では、令和元年度一般会計補正予算の上程が特に注目されている。議案第64号として提出されたこの補正予算は、総額6,716万6,000円の追加を含み、総額を108億7,554万9,000円にする内容である。小嶋崇嗣町長は、「既定の予算に基づいて、地域の需要に応じた施策を進めていく」と意義を述べた。
後期高齢者医療特別会計に関しても、議案第65号として485万5,000円の補正が提案され、これによって3億9,406万3,000円の予算となる見込みである。「医療面での支援強化が求められる中、適切な予算配分が重要」と強調された。
介護保険特別会計においても同様に、議案第66号が上程され、歳出の調整を図る。これにより、今後の介護サービスに向けた安定した基盤を目指す方針が示された。議案第67号では土地取得特別会計の補正も行われ、少額ながら新たな予算が組まれる見込みである。
さらなる重要議題としては、景観条例の制定と再生可能エネルギー発電事業との調和を目指す議案第70号、71号が提示された。これらの条例は長期的な地域の持続可能な発展に寄与することを期待されている。小嶋町長は、「地域の特性を踏まえた景観づくりを進めたい」と述べた。
また、議案第78号の公の施設の指定管理者については、株式会社宮崎舞研が新富町文化会館の指定管理者として選定された。選定過程は透明性が保たれており、地域住民へのサービス向上に寄与することが期待される。
最後に、介護保険制度改善を求める請願が議題に上がり、文教厚生常任委員会に付託された。この請願の中で、介護従事者の処遇改善が求められており、町として今後の取り組みが注目される。議長の永友繁喜氏は、「議会として、地域の声を真摯に受け止める姿勢を持ち続けたい」と締めくくった。