令和4年9月5日、新富町議会は第4回定例会を開催した。今回は主に新田原基地関連の課題と、糖尿病重症化予防の取り組みが議題に上った。
新田原基地に関連した議論では、揖斐兼久議員が基地に関わる防音工事の進捗状況について質問を行った。小嶋崇嗣町長によれば、基盤整備が進行中で、9月1日現在の防音工事希望者は260世帯であると述べられた。告示後の実施に対する町民の期待が高まる中、工事件数が少ないのではとの懸念が表明された。
揖斐議員は、申請件数の少なさに懸念を示し、「国への要望活動が効果を上げるよう、広報活動も徹底してほしい」と要請した。町長は「周知が不十分である」とし、広報強化が必要であるとの意見を示した。
次に糖尿病については、同議会では糖尿病重症化予防が議題に上がり、医療費の増大に繋がる糖尿病患者数についての質問が行われた。小嶋町長は、令和3年度に延べ1300名が糖尿病治療を受け、その医療費は約7000万円であると回答した。
また、特定保健指導についても議論され、年度で約40%の受診率があったと報告された。町としては未受診者や治療中断者へのアプローチを強化する考えを示した。
その後、松浦美緒議員からは学校トイレへの生理用品設置についての質問が投げかけられた。教育長は、現在の運用方法を説明し、今後は子どもたちの意見を取り入れながら考えていく必要性を強調した。
全体として、本議会では新田原基地関連での町民の安全と医療費負担軽減の観点が重要視され、今後の施策への理解が深まった形で議事は終了した。