令和元年12月11日に開催された新富町議会で、多くの議案が審議され、補正予算案が中心に論じられた。この日は一般会計補正予算を含めた14件の議案がまとめて議題として上程され、議論が交わされた。
市民が注目する一般会計補正予算について、松浦議員が質疑を行った。彼女は新富町会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の改正案に対して、福利厚生の向上がどのように実現されるのかを問いかけた。小嶋町長は、以前の休暇規則を見直し、休暇制度を整備していく方針を示した。具体的には、年次有給休暇に加え、忌引や子の看護休暇が整備されることを明らかにした。
さらに、松浦議員は勤務日数が増えない限り、職員の負担が増す可能性を指摘し、業務の効率性が保たれるかどうかについて懸念を示した。それに対し、総務課長は、臨時職員の勤務日数を調整し、既存職員との連携を図って対応する計画があると説明した。
吉田憲市議員は、老人福祉費の中での認知症高齢者グループホームの防災改善支援補助金について質問した。また、アフリカ豚コレラに対する緊急対策事業補助金の数値と詳細についても説明を求めた。福祉課長は、避難通路の改修を通じて、入所者の安全確保が目的であることを強調した。
続いて、府県間でのアフリカ豚コレラへの対応について産業振興課長が言及した。野生イノシシの進入を防ぐために、防護柵や可動柵の設置を進めるとし、地域の農業への影響を最小限に留める努力をしていることを説明した。吉田議員からは、補助金に頼るだけでなく、イノシシの駆除も必要だとの声が上がった。
さらに、阿萬誠郎議員が空き家の解体工事の内容について詳しく質問したことに対し、都市建設課長は解体計画の概要と今後の見通しを説明した。解体完了目標が令和2年度になることや、今後も交付金事業として要求していく方針が示された。
最後に、成年被後見人の権利の制限に関する条例については、特に質疑がなく、一部改正が原案通り可決された。議会はこの日、いくつかの重要な議案を処理し、次のステップへと進めていく意義を示した。