令和4年第1回新富町議会定例会が開かれ、重要議案が審議された。
議案の中でも特に目を引いたのは、令和4年度新富町一般会計予算に関する内容である。この予算は前年度比2.4%増の約134億円という規模で編成され、新型コロナウイルス感染症対策や屋外運動場建設事業、富田小学校の校舎防音機能復旧などに充てられる。歳入支出の大きな割合を占めるのは、町税と国・県からの支出金、特に国の支出金は前年より35.4%の増を見込んでいる。
また、議案第12号の西都児湯情報公開・個人情報保護審査会特別会計予算についても全員一致で可決された。こちらの予算の総額は14万1,000円であり、主に審査会の事務費として用いられる予定である。
続いて、議案第17号では消防団員の手当を改定する条文が審議された。水火災出動手当は、現行の7,000円を1日あたり8,000円に改定されることが決まり、消防団員の人的支援が図られることとなった。
さらに、新富町民の心に寄り添う支援条例が承認され、災害被害者等への支援策を明確にする内容として注目を集めた。この条例により、地域社会での支え合いが期待される。
市町村設置型合併浄化槽の設置も議題に上り、その推進に向けた調査・研究が提案された。これにより、地域住民の生活環境が向上し、今後の安心した社会づくりに寄与することが求められそうだ。
また、現行の新富町有線ラジオ放送施設運営基金条例の廃止も決定され、ICT活用が進む中での施策の見直しが進行していることを示している。
総合すると、今回の議会では町民のニーズに応えるための予算策定や制度改正が各提案によって示され、今後の新富町のさらなる発展が期待される。