新富町の第5回定例会が2023年9月7日に開かれ、19件の議案が提出された。
特に注目されたのは、令和5年度新富町一般会計補正予算に関する議案である。
議案第45号に関する質疑では、議員の羽田野 治氏がコミュニティバスの入札結果について詳細な質問を行った。この入札には他の業者からの応札がなかったことを指摘し、その際の充電設備のコストを問う声が上がった。これに対し、町長の小嶋 崇嗣氏は、入札の結果について一社応札のため十分な競争性があると述べた。また、充電設備は予算計上されており、別途発注されるとのことだ。
更に、羽田野氏は過去の類似事例として、埼玉県の鴻巣市における予算が約2,916万円であることを挙げ、新富町の予算の妥当性についても問うた。小嶋町長は詳細な説明を行うことに努めると回答した。
次に、松浦 美緒氏は令和4年度の不用額について質疑を行った。財政課長の山本 明子氏によると、令和4年度の不用額は約2億4,498万円となっており、前年の約2億5,511万円から増加した理由にはコロナ関連事業の繰越しが含まれている。また、歳出予算に対する執行率は94.2%で、前年より1.6%の減少が見られた。これらの数字は予算執行の難しさを物語るものとなっている。
議案第51号の物品売買契約についても議論が交わされた。この案件は、令和5年度新田原飛行場関連特別事業に必要なもので、同様に様々な質疑が行われた。分析が進む中、特に地域の交通インフラを支えるためのコミュニティバスの重要性が議会全体の関心を惹いた形となった。
本日の会議では、一般会計補正予算を含む多くの議案が討議され、各議案はそれぞれの所管常任委員会に付託された。新富町の今後に向けた予算執行や施策の方向性について、引き続き注目が集まることが予想される。