新富町の令和3年第3回定例会が開催され、様々な重要な議題が議論された。
特に注目されたのは、町内での多文化共生や新型コロナウイルス対策、選挙投票率向上に関する取り組みである。
町内に在住する外国人は約170名で、その国別の内訳にはインドネシア、ベトナム、ミャンマーなどが含まれる。町は、日本語教室の実施を計画しており、地域住民との交流を促進することに力を入れているとしている。特に日本語能力が限られている住民の支援が急務とされ、外国人同士または日本人とのコミュニケーションを円滑にするための具体的な施策が求められる。
選挙管理委員会からの報告によれば、近年の投票率は低下傾向にあるものの、期日前投票率は上昇している。このことから、本町では投票場所の増設や利便性向上を考慮しているが、実現に向けたハードルも多いことが課題として挙がった。特に、期日前投票所の増設には人員の確保が必要であり、その実現は容易ではないという見解が示された。
また、奨学金制度に関しては、現在貸与型の制度を運営しているが、今後は給付型奨学金の設立も検討する必要があるという意見があった。特に新型コロナウイルスの影響で学びを断念することがないような支援が求められ、若者が地元で活躍できる環境づくりが重要視されている。
環境問題についても触れられ、特にマイクロプラスチックによる環境汚染が懸念されている状況であるため、フットボールセンターの工事において環境に配慮した施工方法を採用することが強調された。しっかりした管理と地域住民への情報提供が必要であり、そのためのサポートが求められている。
新富町は、今後も地域活性化を図るべく、多様な施策を推進し、議論を重ねていく必要がある。地域福祉や教育、環境保護、経済支援に関する取り組みが、町民の生活の質を向上させるにつながると期待されている。