令和4年9月16日、日向市定例会は市長提出の議案や請願の審議で進行した。
まず、議題にあがった議案第71号から81号は、主に職員関係の改正条例や予算に関するものである。各常任委員長が審査結果を報告し、総務政策環境常任委員会の黒木万治氏は、「職員の育児休業に関する条例改正が、夫婦間の育休取得をしやすくする」と述べた。
また、補正予算の決定では、育児や子育て支援の充実が求められており、議案の採決は原案通り可決された。特に、消防本部所管の高規格救急自動車の取得関連では、金額に対する疑問も提起されたが、適正な価格算出が説明された。
次に進んだ請願等審議では、「日向市総合体育館建設場所の市街地への変更」請願が話題になった。請願者奈須紀久子氏は、「高齢者や交通弱者に配慮し、アクセスの良い場所への変更を求める」と強調し、交通弱者の利用に関する具体的な問題が指摘された。
また、「財光寺南土地区画整理事業の早期完了」に関する請願も提出された。この請願は、家屋移転の進捗が遅れている事をハイライトし、その早期完了を願うものであったが、審査は慎重な対応が求められ、継続審査に回すことが決定された。
日程第3では、市長提出の議案第82号から85号及び認定第1号から10号までが一括審議され、令和3年度の決算状況が報告された。市長の十屋幸平氏は、「依然として不透明な情勢」と語りつつも、「市としては新型コロナ対策を最優先に取り組む」と述べた。
結論として、各懸案事項について多くの議論が交わされ、審議は進捗したが、引き続き市民の声を反映した柔軟な対応が求められている。そのため、次回の会議も重要なタームとなるだろう。