国道388号線や加草中村線など、門川町のインフラ整備が重要な課題として取り上げられた。特に、加草中村線は1974年に都市計画道路として決定されたが、未だ具体的な進展が見られていない。この問題に対して、今回の定例会で多くの議員から質問があり、その進捗状況が注目されている。
現在の進捗によると、加草中村線は令和4年度から都市計画決定の変更が進められ、国土交通省への事業認可申請が実施中である。町長の山室浩二氏は「早期完成に向けて努力している」と述べ、道路の重要性を強調した。加草中村線は、国道10号との連絡を持ち、南海トラフ大地震に備えた津波避難や物資輸送の重要な道路として期待されている。
議員からは、「50年も経過しているが、進捗があまり見られない」との指摘があった。これに対し、町長は「現状の課題として認識しており、関係機関との協議に力を入れている」と述べ、着工計画に対して前向きな姿勢を示した。
また、国道388号線については、地域の繋がりを強化し、観光産業にも貢献する重要な路線であるため、要望活動が行われている。町役場は、県との連携を強め、早期進捗を目指すとした。
さらに、町内の小・中学校における生理用品の設置も議題に上がった。現在、五十鈴小学校の保健室では生理用品の設置が試みられており、他の学校での設置についての意見が求められている。教育長の金子文雄氏は、生理用品の必要性について学校現場の意見を尊重しつつ、柔軟に対応していく必要があると述べた。
今後の運用方針については、議会でも今後の議論を経て進められることが期待されており、町民の健康と安心のために、町の取り組みが進んでいくことが求められる。