令和5年9月6日に開催された第3回門川町議会の会議で、議員たちは重要な課題について質疑を行った。特に、軽救急車の導入や学校体育館のエコエアコン設置が重要なテーマとして取り上げられた。
まず、4番の魚永崇貢議員が軽救急車の導入について質問し、狭い道での救急搬送に有効であると強調した。門川町では現在、高規格救急車を日向消防署から委託しているが、狭い道での搬送には軽救急車が適しているとする意見に対し、町長の山室浩二氏は、軽救急車の導入については日向消防署に要望することは考えていないと述べた。理由として、軽救急車には搭載できる機材が限られ、救急処置が不十分になる可能性があることを挙げた。
次に、魚永議員は学校体育館のエコエアコン設置についても取り上げた。議員は熱中症対策が急がれる中、エアコンの設置が必要であると訴えた。教育長の金子文雄氏は、熱中症対策のためには現在のところ冷風機や大型扇風機を使用しているが、体育館のエアコン設置は国庫補助の対象外であるため、現在のところ実施が難しいとの見解を示した。ただし、老朽化が進む施設については、今後の整備計画において導入を視野に入れた建て替えを検討することを約束した。
さらに8番の米良格議員は、「かどがわ温泉心の杜」の入館者数について分析した。令和5年度の入館者数は昨年の6万人から減少したものの、4万6千人を超えていると報告された。これに対し、米良議員は、町民や地域の健康維持における重要性から集客の努力が必要であるとの見解を示した。特に、夜間業務を賢明に行うことや、作業員の接客態度にも意見が予め述べられた。町長はイベントや新しい商品企画などを通じて集客を図るとしたが、職員に対する接遇教育や挨拶などについても強調した。
会議は、町民にとって重要な公共サービス・施設の改善や導入に向けて真摯な議論が交わされる貴重な場であった。今後の議論を通じて、より良い施策が実現されることが期待される。