令和6年2月13日の市議会では、日向市の防災対策や市民ホールの活用、さらにはゼロカーボンシティに向けた取り組みなど、様々なテーマについて議論が交わされた。
特に注目を集めたのは、壱岐紘明議員の「お倉ヶ浜総合公園の運用と整備について」の質問である。この公園は市民の健康促進に重要な施設とされているが、運用方法の見直しや夜間利用の可能性について市長からの前向きな答弁が得られ、市民の期待が高まった。また、駐在所の統廃合に関して、地域住民の不安を解消するための具体的施策についても質問があり、市は住民とのコミュニケーションを重視していく意向を強調した。
さらに、防災力の強化も重要なテーマとして取り上げられた。市長は、南海トラフ地震などの自然災害リスクに対する備えや、近隣市町村との連携の必要性を指摘した。特に、情報共有の重要性や、災害時の緊急対応体制の整備について具体的な提案がなされた。ここで、市職員の中で防災に関する訓練を継続的に行うことの必要性も訴えられた。
日向市が推進するゼロカーボンシティ宣言に向けても具体的な進捗が報告された。市は、環境意識を醸成するための説明会やリーフレットの作成を進めることで、市民の参加を促進しようと考えている。また、党委員会での意見を踏まえて、今後の施策に活かす方針も示された。ライドシェアリングの導入についても、運転手の確保などの課題を整理しつつ、検討を進める意向が示された。
これらの議論を通じて、日向市は地域の特性を活かした持続可能な発展に向けて努力を続ける姿勢を見せている。市民のニーズを的確に把握し、柔軟な施策を打ち出すことで、より安全で住みよいまちづくりへ貢献することが期待される。