令和4年3月9日、日向市の定例会議で、議員たちは新しい資本主義に関する意見とGIGAスクール構想の推進について熱を帯びた議論を行った。
この中で、三輪 邦彦議員が新しい資本主義の根本的な問題として、非正規雇用の増加や格差の拡大を挙げ、特に地方自治の重要性を強調した。
市長の十屋 幸平氏は、国の進める新しい資本主義の実現について、成長と分配の好循環を図る施策への期待を表明し、地方の役割も重視されるべきだとの考えを示した。
GIGAスクール構想についても、三輪議員はその急速な導入について懸念を示し、教育現場において適切な議論が不足していると指摘した。教育長の今村 卓也氏は、タブレット端末の普及による効果を述べる一方で、課題についても正直に認め、家庭環境や持ち帰りの問題についての対応が必要であるとした。
また、男女共同参画プランの進行状況もテーマとなった。市長は計画を5年間の施策として、男女平等の実現に向けた取り組みを強化する意向を示したが、三輪議員は依然として根強い性別に基づく不平等感について整理する必要があると訴えた。
市民の生活課題に直結する自殺対策については、市長も個人的な苦悩を示し、相談窓口の充実や地域の連携の必要性を強調した。市が取り組むべき生理の貧困問題や、医療的ケア児への支援策も討論され、部長たちからは今後の具体策として連絡会や啓発活動の継続的実施が述べられた。
この議論から、日向市が新しい価値観を持つための行政運営を行い、市民参加型の社会づくりが求められている事が分かる。今後も生き生きとした男女共同参画社会を実現するための方策を、市として如何に進めるかが焦点となると言えそうだ。