令和6年3月定例会が開催され、一般質問が行われた。
今回の一般質問では、9番の三輪邦彦議員が主に「こどもまんなか社会」の実現に向けた提言や地方自治体議会の充実について質問を行った。
三輪議員は、少子化や人口減少の問題に触れ、地域における子ども・若者の居場所づくりの重要性を強調した。「地域交流の場を新たに創出する必要がある」と述べ、子どもたちが孤立しないような環境づくりを求めた。
さらに、議員は具体的な質問として「こども家庭庁による様々な施策」や「居場所づくりについての見解」を求めた。これに対し、市長の十屋幸平氏は「居場所づくりは非常に重要である」と強調し、具体的施策についても今後検討を進める意向を示した。
また、三輪議員は児童虐待や不登校問題についても質問し、「地域における支援体制を強化する必要性」を訴えた。これに市長は、データをもとに「児童虐待相談の件数が増加している」と説明し、地域でのサポート体制を非営利団体や公的機関と連携して構築する考えを示した。
さらに、奨学金制度についても言及があり、日向市の育英奨学金貸付制度の周知や利用者への支援策について今村教育長が説明。2102年度から新たに奨学金の返還支援補助金制度の導入を計画していることを明らかにした。
次に、議会事務局の充実についても意見が交わされた。三輪議員は、議会事務局員の採用や育成の観点から市長の考えを求めた。市長は「現状での議会事務局の役割を強化する必要がある」とし、必要に応じて専門職の配置や研修を検討する方針を述べた。
会議の最後には、議長が今般の一般質問を終え、次回の本会議に向けた日程を確認し、会議が終了した。今後の取り組みや改善案が市民にとって有益な形で実現されることが期待される。