令和2年9月28日における日向市の定例会が開かれ、市長提出の議案や認定議案に関する審議が行われた。その中でも特にひまわり基金事業、多様な災害対策活動、消防車両管理の現状についての質疑が集中した。
最初に、友石司議員が質疑したひまわり基金事業は、地域の子どもたちに夢を与える活動や、アフリカ文化に触れ合うための交流事業を含む。参加者数は46名であったと市から報告された。これは地域活性化の一環として評価されているが、今後の継続性や拡張性についても議論が求められた。
次に、防災推進課の報告では、津波避難施設の平常時活用が議論された。黒木秀樹総務部長は、地域の防災力向上のために訓練の重要性を指摘し、訓練実施支援を継続する意向を表明した。また、消防本部に関しては、冷房未装備の消防車両が依然7台残っており、早急な計画更新が求められている。
この他にも、市民環境部長からは水難事故防止活動の進捗が報告され、警察署やコンコースでの啓発活動の強化が提案された。特に今年は記録的な水難事故が発生しており、さらなる対策が必要とされる。
その後、上下水道部からは、上下水道事業の透明性確保と財政的健全性の維持が強調された。現行の運営においては、民間委託の効果が見られ、収納率が向上していると報告されたが、一方で過去の負債を抱えているため、持続可能な運営のための見直しが求められていることも指摘された。
また、婚活サポート事業については、事業の廃止が決定したが、その後のトレンドに照らし、婚活への新たな支援策の検討が必要であるとの声が上がった。市長は、国の支援を受けながら、婚姻率の向上に繋がる政策を実施したい意向を示した。
全体的に、日向市の運営は効果的な仕組み作りを目指して日々進化しているが、それに伴う市民の理解と参加を促す動きが今後より一層重要との認識が強調された。